当社の特色

1. 当社の特色

製鉄用のペレット等の製造と共に、廃棄物処理も行なっているユニークな企業です。

製錬技術・化学技術及びそれらの設備を活用して廃棄物の処理を行い、
その上で「徹底リサイクル・資源再利用」により、効率的な資源循環を行っています。

特に塩素や重金属を含む廃棄物処理にかけては、国内トップクラスの企業です。

顧客は国内を代表する製造業が多く、また自治体からの要請に答えた難処理廃棄物の受託実績が多数あります。

「徹底リサイクル化・資源再利用」

「徹底リサイクル化」と「資源再利用」は、当社が独自に開発した「塩化揮発法」による
重金属類の分離・回収技術と製鉄ダストの再資源化処理技術を基盤としています。

非鉄有価金属類の山元還元

廃棄物中に微量含有される非鉄金属類を、塩化揮発法により分離・回収し製錬会社に原料として納入しています。

埋立処分することなく焼却残渣も有効活用(リサイクル)

全ての焼却残渣は埋立処分することなく、セメント向鉄原または高炉用ペレット(製鉄原料)原料として有効活用しています。また、SiO2、CaO、Al2O3、等を含む土砂類も同様に原料として活用し、再資源化しています。

塩化鉄類の再生利用

鉄鋼酸洗ライン及び半導体等のエッチング工程から発生する塩化鉄廃液は、塩素分を塩化剤に、鉄分を高炉用ペレットに再生利用しています。 
  また、亜鉛を含有する塩化鉄廃液は鉄及び亜鉛を分離回収し、鉄は高炉用ペレット(製鉄原料)原料にリサイクル、亜鉛は製錬会社に納入しています。

廃棄物エネルギーの有効利用(サーマルリサイクル)

廃油類は塩化揮発ロータリーキルン及び2次燃焼炉の燃料として有効活用しています。また、流動焙焼炉では排熱ボイラーで蒸気を回収しています。

塩素系廃棄物の大量処理は国内トップレベル

当社は長年塩素化合物を取扱っており、塩素系廃棄物の処理が可能です。塩素系廃棄物の処理設備(炉、ガス処理設備、液処理設備)は、処理に伴い生成する塩酸分に十分耐え得る仕様となっています。また、炉からの排ガスは冷却塔で850℃から80℃に急速冷却され、ダイオキシンの再合成を防止できる設備としています。同時に塩酸分は液中にほぼ完全に捕集され、最終排ガス中の塩酸分は10mg/Nm3程度(規制値 700mg/Nm3)です。尚、塩酸分は月間1200トンと大量の取扱いを行なっています。

幅広い有害物の処理業許可を取得

各種重金属(Pb、Cd、As、Cr6+、他)、塩素系有機溶剤(トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエタン、四塩化炭素、他)、農薬成分(チウラム、シマジン、チオベンカルブ)、ダイオキシン類、飛灰(ばいじん、燃え殻)等の幅広い有害物処分許可を取得しています。
許可内容についてはこちらをご覧ください⇒

廃棄物の大量処理実績

年間約20万トン以上の処理実績を有しており、各種廃棄物の処理が可能です。また、平成14年6月に更新設置した産業廃棄物専用焼却設備は、地球環境保全を強く意識し、排ガス中ダイオキシン濃度が0.1ng-TEQ/Nm3以下を達成すべく、3TO(温度、時間、攪拌、酸素)を考慮した設備を設計施工すると共に、ダイオキシン除去塔を付加し万全の対策を取っています。

当社独自の「塩化揮発法」による廃棄物処理・製鉄原料及び非鉄金属製造

「塩化揮発法」とは、非鉄金属酸化物を含む粉体(主成分は酸化鉄)に塩化カルシウムを加えてペレット状とし、ロータリーキルンで加熱処理することにより非鉄金属を揮発除去する手法です。
塩化揮発法についてはこちらをご覧ください⇒